人間は群れると馬鹿になる。『群衆心理』

読書・本

1789年5月5日から約10年続いた
自由を取り戻す市民革命「フランス革命」

自由を取り戻す戦いと聞くと聞こえ良いが
実際は世界初の恐怖政治が行われた。
とても残酷な恐怖の時代だったのだ・・・

群衆の心理を利用して起こったこの革命
群衆の愚かな部分も紹介されていますが
裏を返してしまえば、群衆を動かせる
ヒントも眠っているんです。

あのヒトラーも愛読した『群衆心理』
そんな「群衆の性質」を紹介します。

ジャス
ジャス

今の時代にも存在する群衆の性質。
群衆に飲み込まれないためには?

『群衆心理』 講談社学術文庫 1020円+税
ジャス
ジャス

マンガ版もあります!

『群衆心理』 まんが学術文庫 600円+税

人は威厳に屈服する

大きな威厳には誰もが屈服する

人の集団は、学校や会社などで生まれる
小さな権力には反抗するが
国王のような圧倒的な権力に対しては
簡単に屈服する。

そして人は服装1つで
威厳を手にすることもできる。
現代ならば、ブランド物のバッグや
宝飾品、時計などもそれに当てはまるだろう。

全身ユニクロコーデの男と
全身GUCCIコーデの男。
全く同じような演説だとしても
GUCCIコーデ男の方に人は威厳を感じる。

威厳とは身なりと顔立ちを整え
雰囲気や空気感を支配して生まれるのだ。

思想を染み込ませる「断言・反復・感染」

断言はシンプルに、そして反復する

・この国は今、危機に晒されている。
・政治家は利権にどっぷり浸かっている。
・僕らの敵は国内にいる。

軽く例を挙げたが、
このようにわかりやすく断言する。
言い切ってしまうのだ。
〇〇だと思いますが・・・では
信頼や支持は勝ち取れない。
言い切る。そしてそれを反復する。
すると支持する人たちが
自分の周りにいる他の人に広め始める。

「感染」の開始だ。
自分が訴えていない時間でも
周囲の人たちが他の人に訴えるのだ。
断言したことを反復して伝えるから
他の人たちにも「感染」が広がっていく。

人から人へ、言葉の大感染が発生していく。
これが思想の染み込ませ方だ。

ジャス
ジャス

ご時世柄、変な感じに
なってますがご了承を!!!

わかりやすい対立構造を示す

「加害者」か「被害者」か
「自由」か「奴隷」か
「幸福」か「悲惨」か

しっかりと極端に対立を示せば
聞く人たちがどちらを選ぶかなど
分かりきったことです。
奴隷になりたい人などいません。

対立の構造を示すと
発言者に期待感が湧いてきます。
この人なら、いい方向へ導いてくれる。
そのように群衆を思わせる
テクニックとしても使えますね!

群衆は衝動的で、動揺しやすく、興奮しやすい

都合の悪い真実より、魅力的なウソ。

皆さん、日常生活でニュースを
「自分から積極的に」見てますか?
恐らく多くの人が
テレビやラジオなどから
自然に受け取っている事でしょう。

しかし!テレビや新聞には
ある人への憎悪を剥き出しにした記事
ある人を積極的に守ろうとする記事
などと、各メディアの思想が入ります。

今で言うと、安倍首相が大嫌いな新聞社や
中国や韓国が大好きなメディアがあったり。

この本には
「民衆には思考力がない」
「日々の生活で必要なことだけ考える」
「だから新聞が読者に意見を提供する」
「そして民衆の思考の手間を省く」
作中の左翼新聞の記者の発言です。

皆さんは、見たニュースを
自分で考えられているでしょうか?

そして人の群れは
脳ミソより脊髄反射で動きます。
だからこそ、
不都合な真実よりも
魅力的なウソに飛びつくのです。

現代のインターネット社会でも
本当のニュースよりも
フェイクニュースの方が
SNSでの拡散能力が高いと
実証されているんです。

マサチューセッツ工科大学の研究で
真実のニュースよりも
フェイクニュースの方が
6倍もSNSの拡散能力が高かった
という研究結果が発表されました。

ジャス
ジャス

人間は群れると真偽が分からぬまま
衝動的に動揺し、興奮するのです。

群れると何も決まらない。

群れの中では学者も愚者も同じ

10人や20人ほどであれば
話し合いや会議は有意義なものになります。

しかし200人、300人、500人、1000人と
話し合いの人数が増えるとどうなるでしょう?

自分の感情や意見が絶えず錯綜し
批判のヤジがたくさん飛び交うでしょう。
その会議は有意義なものでしょうか?

作中で行われた3部会でも
自らの党派の利益やメンツに囚われて
「会議を行う」という目的が
忘れ去られてしまっています。

農民であろうと、
弁護士であろうと、
学者であろうとも、
個人的な能力など関係なしに
群れてしまうのだ。

ジャス
ジャス

日本の国会・・・(ボソッ)

そして絶えず極端に走る

フランス革命が起こる前
民衆は簡単に国王に屈服していた。

しかし、フランス革命が起こり
民衆と国王の立場が逆転した瞬間から
民衆は国王を全く恐れなくなった。

そしてフランス革命の主導を握った
ロベスピエールを民衆は讃えた。

しかし時は経ち・・・
ロベスピエールが行う政治に不満が集まる。
民衆はロベスピエールの処刑を目指したのだ。

群衆は面白いほどに手のひらを返す。
過去に崇めた存在も
悪い評判が集まれば処罰を求める。

ジャス
ジャス

群衆は衝動的である。
そして動揺して興奮する。
計画的な考慮なんて無いのだ。

まわりに流されるな、自分で考えろ。

この本は「支配論」という側面も
あるかもしれないが、実際としては
「群衆に群れてしまうと人は馬鹿になる」
というメッセージが僕は伝わりました。

周りに流されても良いことは少ない。
だからこそ自分で考えて、自分で動く。
自分から道を切り開いていくと良いよ。
という風に僕は解釈します。

そして、自分だけじゃ出来ない時に
群衆心理を利用して人を巻き込む。
こんな感じでしょうかね。

自分の人生は1度しかない。
その人生の舵を他人に任せるのか、
それとも自分の意思で舵を切るのか。
この選択であなたの未来が
「暗い」のか「明るい」かが決まる。
今、あなたに必要なのは「思考力」だ。

ジャス
ジャス

遅くない、自分から動く。
僕はもう動いてます。それでは。

PS .僕はマンガ版の方の
  『群衆心理』を買ったのですが、
  人が痩せこけて死んでいたり
  首を切られる描写が
  そこそこ怖かったです。
  お化け屋敷が怖い人は
  多分怖いと思うので
  書籍版の『群衆心理』を
  オススメしておきます。

『群衆心理』 講談社学術文庫 1020円+税
『群衆心理』 まんが学術文庫 600円+税

コメント

タイトルとURLをコピーしました